ケーちゃんの新長田ちょっとごきげんさん

その2

新長田の町から全国に向けて美味しい酒の肴=おつまみを製造販売している株式会社伍魚福さんの山中社長に色んなお話を聞いちゃいました♪

 昭和初期、先々代は京都でお茶の商売、その後戦後の神戸でスルメ加工を行なっていましたが、時代の流れもあり、昭和28年頃商売が難しくなってきたそうです。そこで、その頃高校生だった先代は、地元で有名だった易者・サイノメさん(サイコロを使う占い師さん)に相談すると、サイノメさんが紙に書いた文字は「五」「魚」「福」の三文字。そしてひと言。「五種類の魚を飴で炊いてつまみを作りなさい!」そして追加でもうひと言、「工場は西の方にある」と告げられました。「西の方」(海運町の郵便局近く)にちょうど良い工場も見つかり、昭和30年4月1日、有限会社五魚福として再発足、その後の快進撃の始まりです。


創業時の伍魚福 まず、当時成功していたコカコーラの販売方法に着目し、「※1)ルートセールス」でおつまみ販売を開始。早速、酒屋さんにおつまみを納品しに行くと「酒より高いつまみなんか売れへん!」と渋い顔。それでも何とか商品を置いてもらい他のお店を回って会社に戻ると、納品したばかりのお店から追加注文が!商品を持ってまたお店を回り帰社するとまたもや追加注文が!「酒の肴」としての味にこだわったおつまみの商品開発・品揃えにより、徐々に規模も拡大し、昭和45年1月8日、株式会社伍魚福に改組しました。

 その後、神戸の会社として地元の食材を活かし、地元で昔から愛されている「いかなごのくぎ煮」を商品化したのですが、これが神戸の特産として脚光を浴び、観光都市神戸の玄関口「キヨスク」等で販売されるようになりました。販売場所も全国に広がり、伍魚福の名前と商品は日本中に広く知られ、愛されるようになりました。

 今では美味しい酒の肴だけに留まらず、「おもしろい!?酒の肴」は話題とお客さんの笑顔を巻き起こし、数々のヒット商品、伍魚福ファンを生み出し続けています。現在販売中の商品は冷蔵商品、常温商品、御土産品を含めて常時約400種類、ラインナップも肉・魚・練り製品と幅広く、毎年50〜60種類の新商品を世の中に送り出しています。これからも伍魚福は絆やコミュニケーションを生み出す、そんな商品を製造販売して行きます。お家二次会のお供に是非ご利用ください。

*ここからは山中社長のお話を聞いたケーちゃんからの感想とお知らせ*

 私、ケーちゃんも伍魚福ファンの1人です。“自分ご褒美”として楽しむのも良いのですが、伍魚福の商品はお土産として利用する事をお薦めします。お土産として伍魚福のおつまみを持って行った時は誰かがおつまみに手を伸ばすまで静かに待ちます。誰かがおつまみを口に運んだら、その人の顔をしばらく観察してください。すると・・・数秒で表情がパッ!と変わるんです!「あっ、これ美味しい!」「ん!?これ何!!」「わっ、すごい!みんなも食べてみて!!」その表情がパッ!と変わる瞬間が本当に嬉しくて。自分自身が魔法使い?占い師?になった気分で!!クセになっちゃうんです。もちろんそのお土産を持って行ったケーちゃんは鼻高々ですしね(笑)ただ、400種類もある商品の中からどのおつまみを選べば良いかが大変なんですよね。そんな時に山中社長が最近個人的に近所のスーパーで月に数回買ってしまうという(笑)お薦め商品と食べ方をこっそり教えてくれました。その商品は、殻をむいた新鮮な海老をピリ辛に味付けして風味良く焼きあげた「えび鉄」。尻尾がパリパリで丸ごと食べられます!が、実はもうひと手間、この「えび鉄」をオーブントースターで2〜3分温めると身は柔らかく尻尾もサクッとして・・・もう!めっちゃ美味しい!そうです。この「えび鉄」を語る時の山中社長のあまりに幸福そうな表情に失礼ながら爆笑してしまいました。だって可愛いというか、もうあまりに美味しそうで今にもとけちゃいそうな笑顔だったものですから!!

 

 酒の肴の開発にとどまらず、地元の文化の伝承にも力を注いでおられる同社では、毎年いかなご解禁に合わせて「いかなごのくぎ煮コンテスト」も開催しています。各家庭で春の風物詩として炊かれるくぎ煮を持ち寄るコンテストでは毎年個性豊かなくぎ煮が並びます。そして「伍魚福賞」に選ばれたくぎ煮はその方のレシピを元に伍魚福にて商品化され好評を得ています。去年より「くぎ煮文学賞」も同時期に開催され第1回目の去年はなんと全国36都市より総勢1036作品の応募がありました。今年のいかなご解禁までもう少しです。あなたの家庭のくぎ煮をくぎ煮コンテストに!あなたのくぎ煮の思い出をくぎ煮文学賞に!参加してみてはいかがでしょうか?
 応募の詳細は3月号の地域情報紙「トレトレにゅーす」もしくは伍魚福ホームページ、当ホームページにて随時情報を掲載します!

◆今月の金言◆ *ケーちゃんがインタビューの中でキラキラ光った言葉をピックアップ* 【まちの復興への願いを込めて。震災時の様々な支援への感謝を忘れず、私達に出来る新しい文化の発信を新長田から。】(山本夫妻が演奏活動をする時の想い)

「えび鉄」はオーブントースターで2〜3分温めると、
もうめっちゃ美味しいから!!

(山中社長があまりにも笑顔満開、美味しそうに「えび鉄・愛」を語りケーちゃんが爆笑した言葉)

※1)ルート・セールス【route sales】
一定のルート(軌道)に従って、小売業の得意先を商品とともに巡回し、納品と販売を同時に行う販売方法。典型例は「コカコーラ」である。ルート・セールスの販売員をルート・セールスマンと呼び彼等が小売店主と直接接触するため、市場動向の的確な把握や、流通在庫の減少などのメリットがある。


株式会社伍魚福
神戸市長田区野田町8丁目5番14号
TEL.078-731-5735(代)/FAX.078-734-0772(代)
ホームページ http://www.gogyofuku.co.jp/