新長田突撃レポート 気になるスポットに突撃取材を敢行!

Vol.01 - 大食いチャレンジ!目指せフードファイター!?

テレビで毎日のように見かけるギャル曽根氏をはじめ、大食いのプロ、いわゆる‘フードファイター’が大人気である。大食いをテーマにしたマンガがベストセラーになり、大食い人気が再燃している。新長田においても、ブームに乗り遅れまいと、神戸市内唯一(たぶん)となる大食いイベント「そばめし大食い選手権」を開催。ちなみに今年のチャンピオン、15分間で3800g以上を完食。ちなみにチャンプは3分間の予選でも2000g以上平らげているので、18分間でなんと約6kgのそばめしが胃の中に。お茶椀1杯100gとして、なんと60杯!!!まさに‘人体の不思議展’状態だ。

大食いは、見ているだけじゃ物足りない。自分はどれだけ食べられるのか、挑戦してみたいと思うのは人間の証。己の限界を知ることは大切である。そこで、新開地商店街内に、大食いチャレンジの店があるという。一人では不安なので、大食い道を極めようと研究を続けているスタッフのK藤と、道場破りに出かけた。

お店の名前は「がっちゃん」。‘クピプゥ〜’とアラレちゃんばりのガツガツした力強さを感じさせる。とっても美味しい定食や丼を大盛で、激安で、しかもめちゃウマという3冠王のお店。実は関西屈指の有名店である。

そんな「がっちゃん」のもう一つの名物が、大食いチャレンジ。毎週金曜日の15時以降限定で、1200円の『爆発丼』なる巨大丼を8分(女性は15分)で平らげるのだ。見事達成すると、3000円頂ける。丼の具はいろいろ選べるが、量がすごい。ご飯が約3合、具も鬼のようにタップリだ。15時になると、大食い自慢たちが吸い寄せられるように暖簾をくぐる。

あえなく撃沈K藤はカツ丼、私は焼肉丼を注文した。待つこと数分。目の前に置かれたものは、もはや丼とは呼べない。洗面器かと思ったほど巨大。モウモウとした湯気と旨そうな匂いが、空腹を刺激する。2人の間にタイマーが置かれ、店員さんの掛け声でスタート。

大口を開けて焼肉とタレのからんだご飯をガブリ。旨い!しかし熱い!!びっしりと敷かれた千切りキャベツがノドに引っかかるが、口冷ましにはちょうど良い。美味しいのだが、味わう暇もなくとにかく噛まずに口の中に放り込み、胃に直行させる。しかし、食べても食べても減らない。絶望感に打ちひしがれる。ふと隣を見ると、同行のK藤は着実にきれいに食べ進めている。負ける!?ここで、水を飲んだ。水がこんなに旨いものとは。まさに甘露。気分一新、丼を攻めようとすると、急に箸が止まってしまった。一息ついたために、一気に胃が苦しくなった。口に入れても、ノドを通っていかない。K藤もペースが極端に落ちてきた。

お、しい!!残り1分。K藤は4分の1を遺して完全にフリーズ。私は、お茶碗1杯分だけ残った。汗がとめどなく流れ、箸が空しく動くだけ。水をぶっかけることも頭を過ぎったが、そんな‘邪道喰い(c土山しげる)’は許されない。お店への、食べ物への冒涜だ。

ピピピ〜、タイマーが鳴った。

あえなく2人とも撃沈。見事達成した若者の影で、肩を落としながらすごすごと店を出た。ちなみに大食いチャレンジせずに普通に注文するだけなら、この爆発丼、たったの800円である。新長田のお店でも、大食いチャレンジを開催するお店は、ネット上や様々な雑誌で取り上げられ、きっと有名になるだろう。ぜひ、期待したいものである。

★☆★今回突撃したお店☆★☆
爆発どんぶり がっちゃん
神戸市兵庫区新開地2-7-18
TEL:078-531-3006